西伊豆町は、静岡県の伊豆半島西岸に位置する町です。
黒潮の影響を強く受けた海洋性気候で、年間平均気温は16度と年間を通じて温暖です。
町内には、伊豆の松島と呼ばれ、国の天然記念物に指定されている天窓洞を有する堂ヶ島地区、富士山を望むことができ、夕日を受けて断崖が黄金色に輝く黄金岬など、東伊豆エリアとは違った海岸線を見ることのできる、世界的にも有名な観光地が多数存在します。
海の透明度は抜群で、東伊豆エリアとは比較できないほどの美しさです。温泉地としても有名で、観光スポット付近には多数のホテル・旅館が軒を連ねています。
また、田子地区は、古く江戸時代から三百年の伝統を持つカツオ漁の港として栄えてきました。明治から昭和にかけて漁業を中心とした鰹節加工業が栄えて行き、昭和初期には、40隻のカツオ船と40軒もの鰹節製造店がありました。しかし現在、船の大型化などからカツオ船は、徐々に姿を消し、鰹節製造店もわずか4軒となっています。
イタリアのヴェネツィアにある漁師の島「ブラーノ島」のように、漁師さんが漁のお休みの時に、家の外装を船のペンキで塗るという独特な文化があり、カラフルな家が多数存在し、異国情緒を味わうことが出来ます。
ただし、町内に鉄道が無く、自動車またはバスによる移動が交通手段となります。